下水道のマンホールの飛び出しです。
これを人孔ますと呼びますが、この人孔ますは一番深いところまでが3メートルくらいあるのですが、アスファルトの地面から1メートル近くまで浮き上がっています。
マンホール周辺の周辺土砂が撹拌されて、液状化して下から上に浮力が生じて浮き上がってしまうそうです。説明を聞いても信じられませんよね。数トンあるコンクリート塊です。最近は、浮き上がり防止対策で地中深くにワイヤーの様なもので繋ぎ留めたり等、浮上防止するような対策がされています。
断水解消のための水道工事も必要ですが、水を使用すれば、排水も必ず出てきます。
下水道や、浄化槽の排水施設も復旧が求められます。
震災直後のトイレ問題は深刻です。排水が流れていかない、水道水が出てこないので、トイレに汚物が溢れかえってしまうということが起こります。
弊社では、公的な支援で仮設トイレが設置されるまでの間の、緊急用の簡易トイレの販売も行っています。
非常時に役に立つ備えをしたいのであれば、弊社にお力にならせてください。
これは間知ブロック擁壁です。地震の揺れで土側に斜めになっているはずのものが垂直に起き上がって、一部が割れて崩壊していました。車道側に倒れたら大変なことになります。
道路の盛土部分が谷にアスファルトやガードレールごと崩落していたり
川の土手の護岸用の、擁壁コンクリートが壊れて川の中に倒れていたり
山の斜面や法面の土砂崩れを防ぐための吹付コンクリートを突き破って車と同じくらいの巨石が落ちてきていたり
私たちが直した水道管では、30センチくらい抜けて離れていたところもありました。
下水道のマンホールの飛び出しは、地面から1メートルも突き上げていました
地震のエネルギーは、コンクリートを、まるで紙をちぎるかの様に簡単に壊してしまいます。
現地での見てきたもの、経験してきたことを通じて、弊社のお客様や、自分達の防災、減災に少しでも多く生かして役に立つようにしていきたいと思います。
この写真は、車道だったところがクシャッとしわ寄せが起きてしまったようです。車は走れません。
能登半島地震による水道管被害の応急復旧活動の一員として、静岡市上下水道局様、水道組合を通じて石川県珠洲市に行かせていただきました。
水道管が抜けて漏水しているところを繋ぎ直しています。
珠洲市では、4月下旬時点でまだ50%程度しか断水が解消されていないそうです。水道管施設が樹枝状形状のため、上流から下流へ徐々に修繕を進めていく必要があり、一気に解消できません。5月末に100%を目指しているそうです。
地震による被害は恐ろしく、住宅を倒壊させ、道路は波打ち亀裂や段差をつくり、山の土砂崩れや法面崩壊、擁壁など土木構造物を破壊していました。
コンクリートの構造物が壊れているのを見ると、これも壊れてしまうの?と地震のエネルギーに恐怖を覚えました。
応急復旧は各自治体からたくさんの方が現地に入っています。弊社がお役に立てたのはほんの一部分にしかすぎません。この活動を通してさせていただいた経験を、弊社のお客様や自分たちの防災、減災に生かしていきたいと思います。